卵代替品に脚光 魚や植物が原料、販売好調

東京, 3月26日, /AJMEDIA/

鳥インフルエンザの影響で鶏卵の品薄や価格高騰が続いていることを受け、食品メーカーが取り組んでいる卵代替品の人気が高まっている。もともとはアレルギー患者向けなどに開発され、供給不足を補うものではないが、外食産業がメニューを休止するなど「エッグショック」の拡大で注目され、売れ行きは好調だという。
ニッスイは、卵を使わずにスケトウダラのすり身などを原料にした「おさかなで作ったたまご焼のかわり」を昨秋から販売。原料の配合などを工夫し、得意とするカニ風味かまぼこ製造のノウハウも駆使して「卵焼きのようなふんわりとした食感を出すことに成功した」(同社)。
 首都圏スーパーの店頭では4枚入り1パックが150円前後と、練り製品としては平均的だが、卵を使った別メーカーの総菜製品より安い。東京都内のあるスーパーでは「品出しすると、すぐに売れてしまう」と好評で、ここ1~2カ月の出荷量は、以前の約5倍に急増している。
 キユーピーは豆乳やアーモンドパウダーを原料に卵を再現した「HOBOTAMA(ほぼたま)」を昨春から、通信販売で売り出した。インターネット交流サイト(SNS)などで反響が大きく、通販大手アマゾンジャパンでも一時的に品切れが出るほどの人気だという。
 「スクランブルエッグ風」と「加熱用液卵風」があり、価格は卵約1個分に相当する60グラム入り1袋が182~214円。今後、新ブランド商品として、販売拡大を計画している。
 一方、卵の代替調理を巡っては、食物アレルギーの研究や対策に取り組む「ニッポンハム食の未来財団」が、調理ノウハウやレシピなどをサイト内で複数紹介している。調理のジャンル別に整理しており、卵のページは特に人気があるという。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts