東京, 6月11日 /AJMEDIA/
北海道は、業務の効率化を進めるため文章などを自動的に作り出す生成AIを、10日からほとんどの部局で本格的に導入しました。
北海道は、生成AIの利用を希望した職員300人を対象に去年10月から試験運用を行っていて、業務の効率化に一定の成果がみられたことから警察や高校などを除いたほとんどの部局で10日から本格的に導入します。
このうち、デジタル化を担当する部署では職員がパソコンのチャット機能を使って「働き方に関する業務の改善方法を5つ提案してほしい」などと依頼すると、数秒ほどで具体的な回答が提示されました。
道は生成AIを活用するにあたり、リスク管理の方策などをまとめたガイドラインを作成したほか、利用する職員に事前研修の受講を義務づけることで、個人情報の流出や著作権の侵害などを防止することにしています。
道情報政策課の長田尚人 情報基盤担当課長は「ルーティーンワークを効率化する従来のAIと違って生成AIは企画のアイデアなどを検討するときに効果があると感じている。よい回答が得られやすい方法を職員どうしで共有するなどして広めていきたい」と話していました。