北朝鮮がICBM発射 過去最長74分飛行、北海道沖落下―米けん制か、固体燃料の見方も

東京, 7月13日, /AJMEDIA/

【ソウル時事】北朝鮮は12日、平壌周辺から日本海に大陸間弾道ミサイル(ICBM)1発を発射した。日韓両政府が発表した。飛行時間は過去最長の約74分で、北海道の奥尻島西方約250キロの排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定される。
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 防衛省によると、発射時間は12日午前10時(日本時間同)ごろ。飛行距離が約1000キロで最高高度が約6000キロを超えた。高角度の「ロフテッド軌道」で発射されたと推定される。飛行時間は昨年3月のICBMの約71分を超えた。通常の角度なら飛距離は米全土を射程に収める1万5000キロを超えるとみられている。
 北朝鮮による弾道ミサイル発射は短距離2発の6月15日以来。聯合ニュースによると、韓国軍や情報当局は既存の液体燃料式に比べ迅速な発射ができる新型の固体燃料式ICBM「火星18」の可能性が高いとみている。北朝鮮は4月13日に火星18を初めて発射した。
 金与正朝鮮労働党副部長は今月10~11日、米軍の偵察機が北朝鮮のEEZを「侵犯した」と繰り返し主張。対抗措置を示唆し、緊張を高めていた。ICBM発射で米国をけん制したとみられる。
 北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席のためリトアニアを訪問中の岸田文雄首相は発射が国連安全保障理事会決議に違反すると指摘し、「強く非難する」と記者団に語った。日本政府は北京の大使館ルートを通じて抗議した。

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