初の「起訴された米大統領」に? トランプ氏、週明けにも立件か

東京, 3月25日, /AJMEDIA/

【ニューヨーク時事】トランプ前米大統領は、米史上初めて起訴された大統領経験者になるのか―。ニューヨーク・マンハッタン地区検察による捜査の行方に注目が集まっている。週内にも起訴との観測があったが、米主要メディアは23日、立件されるとしても週明け以降となる見通しを伝えた。
トランプ氏、近く起訴か 「口止め料」巡り検察捜査

 ◇起訴間近?
 米メディアによると同検察は、2016年に元顧問弁護士を通じてポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんに支払った不倫の「口止め料」に、トランプ氏がニューヨーク州法に違反する形で関与した疑いを捜査。起訴の可否を判断する大陪審が、元顧問弁護士らを召喚し証人尋問を進めている。
 ニューヨークでは、捜査対象者も大陪審の前で証言する権利がある。今月上旬、トランプ氏側に打診があったと報じられ、応じなかったものの、起訴が近い兆候だと見られている。
 ただ、トランプ氏は不正行為を一切否定。検察が重視する元顧問弁護士の証言は「信用ならない」などと反論している。
 ◇「魔女狩り」
 捜査を主導する検事長は選挙で選ばれる公職で、現在は民主党のブラッグ氏が務める。今年1月には、トランプ氏の一族企業「トランプ・オーガニゼーション」に対し、脱税などの罪で罰金刑を勝ち取っている。
 トランプ氏は、ブラッグ氏による一連の捜査は政治的動機に基づいた「魔女狩り」だと反発。18日には「逮捕される」と自らの交流サイト(SNS)に投稿し、支持者に抗議を呼び掛けた。
 これを受け、マンハッタンにある検察施設やトランプタワー周辺には柵が設置され、多数の警官が配置された。これまでに大きな混乱は起きていないが、警戒態勢が続いている。
 ◇起訴でも出馬
 トランプ氏は起訴された場合でも、既に表明している24年大統領選への立候補は取り下げない考えだ。裁判開始は来年になる可能性もあり、刑事裁判と並行して選挙戦に臨む前例のない領域に入る。
 また、起訴後には出頭し、指紋採取や写真撮影などを行う必要がある。一部メディアによれば、現在フロリダ州に滞在するトランプ氏は、手錠を掛けられた姿を報道させ「壮大なショー」を演出したいと周囲に話している。自身の支持者を鼓舞したい思惑があるという。

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