傷害容疑で19歳少年逮捕 2人死亡火災で出頭―山梨県警

東京, 10月13日, /AJMEDIA/

甲府市で住宅が全焼し2人の遺体が見つかった事件で、山梨県警南甲府署捜査本部は13日未明、出火直前に室内で襲われた住人夫婦の娘に対する傷害の疑いで、市内在住の少年(19)を逮捕した。少年は事件後に自ら出頭。「1人でやった」などと容疑を認め、放火についてもほのめかしているといい、捜査本部は火災との関連を慎重に調べる。

 逮捕容疑は12日午前3時45分ごろ、甲府市蓬沢の井上盛司さん方で、井上さんの10代の娘の頭を何らかの凶器で殴打し、けがをさせた疑い。

 捜査本部によると、火災は同3時50分ごろ発生。木造2階建て住宅が全焼し、焼け跡から井上さん夫婦とみられる遺体が見つかったほか、現場付近で血痕のようなものが発見された。

 井上さんと妻は50代で、娘の10代の姉妹と4人暮らし。午前3時半ごろ、2階にいた妹が言い争う声を聞いて1階に下り、鉢合わせした少年とみられる男に背後から襲われ殴られた。

 姉妹は2階ベランダから外に逃げ、直後に火災が起きた。妹は「(少年は)知らない人」と話していた。一方、捜査関係者によると、少年と姉は同じ高校の出身で、面識があったという。

 姉の110番で駆け付けた警察官が、現場から約100メートル離れた場所で不審な男を見かけたが、職務質問しようとすると路地に入り逃走。捜査本部が現住建造物等放火容疑で行方を追っていた。

 少年は逮捕時、凶器などは所持しておらず、顔をやけどし、指にもけがをしていたという。

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