伊達さんら国際大会新設 若手の海外進出手助け―テニス

東京, 3月9日, /AJMEDIA/

伊達公子さんや杉山愛さんら、女子テニスで世界ランキング50位以内を経験した元有力選手が立ち上げた団体がこのほど、国際テニス連盟(ITF)公認の大会を4月に大阪と福井、6月に千葉で開催すると発表した。いずれも賞金総額1万5000ドル(約200万円)で、下部ツアー大会で最も下のクラスに当たる。
大会創設の目的は若手育成。挑戦する機会を増やし、海外進出の足掛かりにしてもらいたいと願う。元世界4位の伊達さんは「底辺がなければ上も目指せない。私たちだからこそ、その大事さが分かる」と強調。杉山さんも「ポイントを持たず海外に行くのはリスクがある。国内で大会があれば若手の背中を押しやすい」と意図を明かした。
 大会には元選手ならではの工夫がある。4月は2週連続で実施。連続開催なら試合の反省点や気付きをすぐ次に生かせるなどの利点がある。伊達さんは「いろんなことを計画的に考えながらトライしてほしい」。
 また、あえて選手を厚遇しないというのもツアー経験者らしい視点だ。森上亜希子さんは「あまり居心地が良くて来年も、となるのも困る」と話す。下のクラスの大会を早く卒業し、次のステップへ移るのが理想。それゆえ大会側で用意するのはボール、水、軽食などにとどめ、ホスピタリティーは最低限とする。
 伊達さんら3人は、それぞれトーナメントディレクターも務める。大会期間は選手が求めれば質問なども積極的に受け、助言を送るつもりだ。世界で活躍した先輩たちが、新たなスター選手誕生へ向けて土台からサポートする。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts