東京, 2月6日, /AJMEDIA/
工場などから排出された二酸化炭素を回収し地中深くにためるCCSと呼ばれる技術の実用化に向けて、国は北海道の苫小牧市沖を全国で初めて法律に基づく「特定区域」に指定する方針を固めました。
CCSは工場などから排出された二酸化炭素を分離、回収し、地中深くにためる技術で、実用化に向けた法律が2024年に成立し、国は二酸化炭素をためられる区域を「特定区域」に指定したうえで、公募によって選ばれた事業者にCCS事業の許可を与えるとしています。
これについて国が検討を進めた結果、北海道の苫小牧市沖を全国で初めて「特定区域」に指定する方針を固めたことがわかりました。
指定を受けたあとは事業者の公募を行ったうえで、二酸化炭素をためるのに適した地層かどうか確認するために掘削を行ったり、実際に二酸化炭素をためたりするなどの取り組みが進められることになります。
苫小牧市では2016年から全国に先駆けてCCS技術の大規模な実証実験が行われていて「特定区域」の指定を受けることで脱炭素に向けた取り組みの加速化や地域の活性化につながると期待されています。