中高パソコン部、産業界が支援 デジタル人材育成で検討会―経産省

東京, 10月19日, /AJMEDIA/

経済産業省は、中学校や高校のパソコン部などの活動を応援するため、産官学の有識者で構成する検討会を設置した。IT業界を中心に産業界が生徒をサポートする仕組みを議論し、来春に提言をまとめる。プログラミングなどに興味を持つ生徒の能力を引き出し、未来のデジタル人材として育成したい考えだ。

 社会のデジタル化の急速な進展に伴い、今後はプログラミングなど高度な技術を持つ人材の不足が顕在化することが懸念されている。同省はこれまで、大学生や社会人向けにデジタルスキルを学ぶ機会やコンテンツを提供してきたが、裾野を広げ、中高生にもアプローチすることにした。

 検討会では、パソコン部やプログラミング部、ロボット部、人工知能(AI)部などの活動について、デジタル人材が継続的に指導・助言する仕組みの在り方を議論する。生徒のモチベーションを維持するため、全国大会の開催など成果発表の場を設けることも検討する。

 スポーツ庁が実施した2017年度の抽出調査によると、パソコン部を設置しているのは中学校で13.8%、高校で33.1%にとどまる。デジタルスキルを持たない教員が顧問を務めるケースも多く、学習環境に恵まれた学校ばかりではないという。産業界との連携を深めることで、こうした課題の解決につなげる方針だ。

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