ローマにホロコースト博物館 イタリア政府決定、3年内開館目指す

東京, 3月21日, /AJMEDIA/

【ローマAFP時事】イタリアのメローニ政権は、第2次世界大戦中のナチスドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を後世に伝える博物館を首都ローマに建設することを決めた。文化省によれば建設開始に当たり1000万ユーロ(約14億円)を拠出。プロジェクトの建築家はAFP通信に対し、3年以内の開館を目指すと語った。
第2次大戦中、ナチスは欧州の600万人のユダヤ人を虐殺したとされる。ローマのユダヤ人コミュニティーは欧州最古の一つで、2000人近くが強制収容所に連行された。
 1943年まで独裁を続けたムッソリーニ政権下ではユダヤ人の市民権を剥奪(はくだつ)する法律も制定された。今回の博物館はムッソリーニの邸宅があった場所に隣接する土地に造られる点で象徴的という。
 博物館は90年代に計画が持ち上がったものの遅れていた。メローニ政権は16日、建設計画を閣議決定。「ホロコーストの記憶を現代によみがえらせるものになる」と強調した。ローマ拠点のユダヤ人団体も歓迎した。

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