東京, 2月18日, /AJMEDIA/
バイデン米大統領は17日、ホワイトハウスで記者団に対し、「われわれが持つすべての情報が、ウクライナ侵攻の準備を示している」と述べ、「数日以内」にもロシア軍の侵攻が行われるとの見方を示した。また、ロシアが開戦の口実を得るために、親ロ派への破壊工作を自演する「偽旗作戦」を実行していると警戒感を示した。
一方、ブリンケン米国務長官は17日、ウクライナ情勢をめぐって開かれた国連安保理会合で急きょ演説し、ウクライナ危機の高まりは「平和と安全に対する差し迫った脅威だ」と強調。数百万人の生命と安全に加え、ルールに基づく国際秩序が脅かされていると警告した。
ブリンケン氏はその上で、15万人を超えるロシア軍部隊が対ウクライナ国境付近やベラルーシ、ウクライナ南部クリミア半島に集結していると説明。ロシアがドローン(無人機)や化学兵器を使用した攻撃を行い、偽装工作や軍事挑発を仕掛ける恐れがあると警戒を促した。
ブリンケン氏は「危機を回避する唯一の手段は外交だ」と強調し、ロシアのラブロフ外相に米ロ外相会談の開催を提案した。米国務省報道官によると、ロシア側は来週後半の開催を要望。米側はウクライナに侵攻しないことを条件に、これを承諾した。