東京, 3月29日, /AJMEDIA/
脳に「レビー小体」と呼ばれる異常なたんぱく質がたまる「レビー小体型認知症」を発見した横浜市立大学名誉教授の小阪憲司さんが今月16日、誤えん性肺炎のため亡くなりました。83歳でした。
小阪さんは、金沢大学医学部を卒業後、東京都精神医学総合研究所で研究を行っていた1976年に「レビー小体」と呼ばれる異常なたんぱく質が脳の大脳皮質にたまるそれまで知られていなかった新しい認知症の症例を世界で初めて報告しました。
この認知症は「レビー小体型認知症」と名付けられ、幻視などアルツハイマー病とは異なる症状の認知症として国際的にも注目されるようになりました。
1991年からは横浜市立大学医学部精神医学講座の教授を務め、その後も認知症の第一人者として、啓発活動や後進の指導を行いました。
横浜市立大学によりますと、小阪さんは今月16日、横浜市内の病院で誤えん性肺炎のため、亡くなったということです。