レアル、劣勢覆し王座奪還 クロースは有終の美―サッカー欧州CL

東京, 6月2日 /AJMEDIA/

 どんなに劣勢に立たされても最後は勝利をつかみ取る。レアル・マドリードが名門の底力を頂上決戦で発揮し、2季ぶりに王座を奪還。レアルでのラストマッチで有終の美を飾ったクロースは、ロンドンの夜空に向かって輝くトロフィーを掲げた。

 優位とみられた予想に反し、前半はドルトムントに押し込まれた。何度も決定機を許しながら、大けがから復帰したGKクルトワが好セーブでしのいだ。ハーフタイムに名将が動く。アンチェロッティ監督は中盤のポジション修正を指示。これで流れを引き寄せた。

 後半29分の左CK。クロースが持ち前の正確なキックで、近いサイドへクロスを送る。カルバハルが頭で押し込んだ。値千金の決勝点をお膳立てしたクロースは、今月開幕する地元ドイツ開催の欧州選手権で現役を退く。10年にわたりレアルの中盤で華麗なパスを供給し続け、自身通算6度目の欧州制覇。「このように去ることができて幸せ。これ以上はない」

 最多記録を塗り替える15度目の優勝。昨季王者マンチェスター・シティー(イングランド)をPK戦で破った準々決勝を含め、劇的な勝利は「欧州王者」の代名詞だ。指揮官は「歴史、伝統、気品。特別な何かがあり、偶然ではない」。苦境でも勝利を信じ続ける精神力が受け継がれている。

 監督として5度目の頂点に導いたアンチェロッティ監督は「想像以上に難しい試合だったが、われわれは勝った。夢は続く」。選手の手で気持ちよさそうに宙に舞った。

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