ランドセル商戦、リュックに注目 軽量で価格も手頃―小売り各社

東京, 3月26日, /AJMEDIA/

来春入学用のランドセル商戦が、総合スーパーや百貨店などで早くも本格化している。今年注目が集まるのは軽量の「リュック」タイプ。タブレット端末など持ち物が増えていることに対応し、重さは1キログラム未満、価格も手頃なものが多い。従来のランドセルと見た目や機能がさほど変わらないタイプもあり、支持する声が広がりそうだ。
イオンは「ランドセル型リュック」(2万8380円)を4月7日に発売。本体にペットボトルを再生利用したポリエステル素材を使用し、重量は約960グラムに抑えた。「体への負担をなるべく軽減できれば」と担当者。値段も中心価格帯の6万~7万円に比べ半分以下だ。
 ホームセンターのニトリも布製ランドセルを初投入。重さは約840グラムと従来の革のランドセルより約30%軽くしつつ、教科書や電子端末から給食袋、水筒、上履きまで入る大容量タイプだ。価格も1万9900円と2万円を切る。
 従来型のランドセルも軽量化が進む。軽量タイプを前年の2倍の10モデルに増やしたのは高島屋。本体が人工皮革、肩ベルトと背当てがナイロン素材の「ハイブリッド」型は約920グラムで、6万6000円で販売する。
 学校用品の製造販売を手掛けるフットマーク(東京)が昨年10月に小学1~3年生とその保護者に実施したアンケート調査によると、荷物を詰めたランドセルの重さは平均4.28キログラム。教科書と電子端末の併用などにより増加傾向にあり、約9割が「重いと感じる」と答えた。
 親子でランドセルを選ぶ「ラン活」は年々早まっており、4、5月の大型連休に最初のピークを迎える。行動制限がなく、多くの来客が見込めることから、高島屋は一部店舗で売り場面積を約1.5倍に広げて対応する。

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