マグサイサイ賞にイスラム武装組織との和平交渉担った女性ら

東京, 11月12日, /AJMEDIA/

「アジアのノーベル賞」とも呼ばれるマグサイサイ賞の授賞式が行われ、フィリピンでイスラム武装組織との和平交渉を政府代表として担った女性など4人に賞が贈られました。

フィリピンの財団が主催するマグサイサイ賞は毎年、アジアの平和や発展に貢献した個人や団体に贈られ、過去には貧困や飢餓に苦しむ人たちの救済につくしたマザー・テレサや、アフガニスタンで人道支援などに携わった医師の中村哲さんらが受賞しています。

ことしはフィリピンでイスラム武装組織との和平交渉を担った女性や、がん患者の治療に取り組むインドの医師など4人が選ばれ11日、首都マニラで授賞式が行われました。

このうちフィリピンのミリアム・コロネル・フェレール氏は南部のミンダナオ島で長年続いた分離独立を求めるイスラム武装組織との紛争の和平交渉で政府側の団長を務めたほか、世界各地で紛争の解決に携わり、平和構築での取り組みが評価されました。

授賞式の演説でフェレール氏はロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルのガザ地区への地上侵攻に触れ、みずからの受賞が「多くの人が目を覚まし、悪夢の解決策を見いだす必要性を喚起することにつながってほしい」と訴えました。

また、インドでがん患者を無料で治療する病院を運営してきた医師のラヴィ・カンナン氏は「世界は一つの家族だ。誰も取り残してはいけない」と連帯の大切さを呼びかけました。

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