東京, 2月27日, /AJMEDIA/
東京のベンチャー企業が開発した小型の月面探査車を載せた民間の月着陸船が、日本時間の27日午前、アメリカ・フロリダ州の発射場から打ち上げられました。
東京のベンチャー企業が開発したのは、長さ15センチ、重さ500グラムほどの小型の月面探査車で、倒れても起き上がって走行するよう設計されていることから、ことわざの「七転び八起き」にちなみ、「YAOKI(やおき)」と名付けられています。
この小型の探査車がアメリカの民間企業の月着陸船に載せられ、ロケットで月面に送り込まれることになり、日本時間の27日午前9時すぎ、アメリカ・フロリダ州にある発射場から打ち上げられました。
東京 文京区では、企業の関係者などおよそ50人が集まって打ち上げの中継映像を見守り、月着陸船が予定どおりロケットから切り離されて打ち上げが成功すると、大きな拍手を送っていました。
月着陸船は8日ほどかけて月の南極付近に到着し、「YAOKI」を月面におろす計画で、「YAOKI」は月面を走行し、カメラで写真を撮影して地球に送信することになっています。
開発したベンチャー企業「ダイモン」の中島紳一郎社長は、「打ち上げに異常がなくほっとしましたが、月面探査まで気が抜けません。将来的には100機を目標に月に送り、現地の監視ロボットとして月面開発を加速させる役割を担いたい」と話していました。