東京, 6月19日 /AJMEDIA/
タス通信によると、ロシアのプーチン大統領は現地時間１９日未明（日本時間同）、北朝鮮の首都平壌の空港に到着した。同日昼ごろ、金正恩朝鮮労働党総書記との会談が始まり、プーチン氏はウクライナ侵攻を支持する北朝鮮の姿勢を高く評価した。終了後に「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名し、共同記者発表に臨む。プーチン氏の訪朝は２４年ぶり。
未明の空港では、朝鮮人民軍の儀仗（ぎじょう）兵が整列する中、招待した正恩氏が、ロシア政府専用機のタラップから延びる赤いじゅうたん上でプーチン氏を出迎え、握手と抱擁を交わした。
空港から宿舎へ移動するため、ロシアから事前に持ち込まれた大統領専用の国産高級車「アウルス」１台に両首脳が乗車。その順番で譲り合いとなったが、結局はプーチン氏が先に乗るよう正恩氏が促した。
朝鮮中央通信によれば、プーチン氏は正恩氏の出迎えに謝意を示した。走行中の車内で、早くも関係強化に向けたやりとりが始まった。
北朝鮮はウクライナ侵攻を続けるロシアに弾道ミサイルなどを輸出する一方、見返りに技術支援を受けているとされ、ロ朝の軍事協力は先にイタリアで開かれた先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）でも強く非難された。
プーチン氏は１９日中に次の訪問国ベトナムの首都ハノイに移動。２０日までの滞在中、最高指導者のグエン・フー・チョン共産党書記長らと会談する予定だ。
