東京, 10月06日, /AJMEDIA/
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナが行っている反転攻勢でウクライナ側は9万人以上の兵士を失うなど大きな打撃を受けていると主張し、軍事侵攻を続ける考えを強調しました。そのうえで、核弾頭を搭載できる最新の巡航ミサイルの開発実験に成功したと述べて核戦力を誇示し、欧米側をけん制しました。
ロシアのプーチン大統領は5日、ロシア南部ソチで開かれた国際情勢をテーマにした「バルダイ会議」に出席しました。
4時間近くにわたって行われた会議の中でプーチン大統領は、ウクライナがことし6月に開始した反転攻勢について、「ウクライナ軍は9万人以上の人や557両の戦車、1900台近くの装甲車を失った」と述べ、ウクライナ側が大きな打撃を受けていると強調しました。
そのうえで、「われわれは目標に向かって自信を持って進んでいる。必ず達成できると確信している」と述べ、軍事侵攻を続ける考えを強調しました。
また、プーチン大統領はこれまでにおよそ33万5000人が契約軍人としてロシア軍に参加したと述べました。
一方、プーチン大統領は「数年前に発表した最新の戦略兵器について作業がほぼ完了した」と述べ、原子力を動力源とし、核弾頭を搭載できる最新の巡航ミサイル「ブレベストニク」の最終実験に成功したとするなどロシアの核戦力を誇示し、対立する欧米側をけん制しました。
日本との対話「申し出があれば応じる用意」
また、日本から参加したロシアの外交・安全保障政策に詳しい笹川平和財団の畔蒜泰助主任研究員からの質問にプーチン大統領が応じました。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻後、悪化している日本との関係についてプーチン大統領は「われわれが日本に制裁を科したわけではなく、窓を閉ざしたわけではない。日本がやったのだ。対話が行われるのは良いことだ。閉ざした側から申し出があれば応じる用意がある」と主張しました。