東京, 10月28日, /AJMEDIA/
学校法人明浄学院(大阪府熊取町)の土地売却にかかる手付金21億円を横領したとして、業務上横領罪に問われた不動産会社プレサンスコーポレーション(大阪市)前社長、山岸忍被告(58)の判決が28日、大阪地裁であった。坂口裕俊裁判長は「故意を認めるには合理的疑いが残る」として、無罪(求刑懲役3年)を言い渡した。
同学院の買収を計画した大橋美枝子・元理事長(63)=実刑判決確定=との共謀の有無が争点。検察側は、元理事長が山岸被告への借金の弁済に充てるため、プレサンス側が支払った手付金の一部を還流させる計画だったと主張していた。
しかし、坂口裁判長は借金について、部下らが利益を上げる目的で虚偽の報告をし、山岸被告が買収資金ではなく法人の再建費用と認識していた可能性があると判断した。