東京, 6月20日 /AJMEDIA/
水曜日、フランスがエレバンに新たな武器を供給することを約束したことで、アルメニアとアゼルバイジャンの緊張がエスカレートした。南コーカサスの2カ国は、数十年にわたる紛争の後、平和条約を結ぶ努力を続けているが、武器取引に対して鋭い批判の応酬があった。
ここ数カ月、両国は国境画定問題に対処する合意に向けて取り組んできた。アルメニアは、和平プロセスの一環として、紛争中の4つの国境村をアゼルバイジャンに割譲することに合意した。
しかし、火曜日にセバスティアン・ルコルヌ仏国防相が発表した、アルメニアへのCAESAR自走榴弾砲売却に関する発表は、アゼルバイジャンの厳しい反発を招いた。アゼルバイジャンのイリハム・アリエフ大統領の高位外交政策顧問であるヒクメット・ハジエフ氏は、南コーカサスにおけるフランスの行動に対し、非効果的であり、アゼルバイジャンとアルメニアの関係にとって有害であるとのレッテルを貼り、不支持を表明した。
これに対し、アルメニア外務省は、装備の整った軍隊を保持する国家の主権的権利を主張した。これに対してアゼルバイジャン外務省は、アルメニアの軍事力強化は非合法であり、アゼルバイジャンを脅かすものであるとみなし、反論した。
この外交摩擦の背景には、ソビエト連邦解体後、アルメニアとアゼルバイジャンが2度の戦争を繰り広げた紛争の歴史がある。直近の2020年の衝突では、アゼルバイジャンが紛争の焦点となっていたナゴルノ・カラバフ地方を占領するなど、重要な領土を取り戻した。敵対行為の後、ナゴルノ・カラバフ出身の多くのアルメニア人がアルメニアに避難した。
相当数のアルメニア人ディアスポラを抱えるフランスは、伝統的にヨーロッパにおけるアルメニアの強力な支持国のひとつである。アルメニアは公式にはロシアと同盟を結んでいるが、ロシアが十分な保護を提供していないと非難し、西側諸国との緊密な関係を求めるようになっている。
アルメニア国内の混乱も激化しており、特に領土の譲歩とナゴルノ・カラバフの喪失により、ニコル・パシニャン首相の辞任を求める抗議デモが広がっている。
この記事はロイターが寄稿した。
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