東京, 12月23日, /AJMEDIA/
フィギュアスケートの全日本選手権はアイスダンス前半のリズムダンスが行われ、ことし5月に結成したばかりの田中梓沙選手と西山真瑚選手のカップルがトップに立ちました。
長野市で開かれているフィギュアスケートの全日本選手権は22日、アイスダンス前半のリズムダンスが行われました。
18歳の田中選手と21歳の西山選手のカップルは人気ゲーム、「スーパーマリオブラザーズ」のテーマソングをアレンジしたコミカルな曲調に合わせて踊り、互いに片足でのターンを繰り返す『ツイズル』では、息の合った演技を見せたほか、回転を伴うリフトでは最高評価のレベルフォーを獲得しました。
2人は大きなミスなく滑り終え、71.08でトップに立ちました。
田中選手と西山選手はことし5月にカップルを結成したばかりで、初出場の全日本選手権で優勝が狙える好スタートを切りました。
一方、2大会ぶり5回目の優勝を目指す小松原美里選手と夫の尊選手のカップルは、ツイズルでそろってレベルフォーを獲得するなど躍動感のある演技で会場を沸かせました。
得点は首位とおよそ0.2の差の70.89で、後半の逆転を目指します。
アイスダンス後半のフリーダンスは24日に行われます。
西山「まさかこんなに高い評価とは」
田中梓沙選手と西山真瑚選手のカップルは初出場ながら前半でトップに立ち、充実した表情で取材を受けました。
田中選手は「2人でこの大会に出ることができて本当に良かった。評価してもらえてすごくありがたいなと思う」と話しました。
西山選手は「なかなか調子が上がりきらないところもあったが、練習を信じて本番は緊張や体調をコントロールしていい演技ができてすごくうれしい。まさかこんなに高い評価をしていただけるとは思わなかった」と話しました。
そして、後半のフリーに向けて西山選手は「きょうの楽曲とはまた違った姿を演じるので、みなさんに変わった一面を見せてまたいい演技ができればいいなと思う」と意気込んでいました。
小松原カップル「今シーズンで1番いいでき」
小松原美里選手と夫の尊選手のカップルは首位と僅差の2位でスタートしました。
美里選手は「きょうの演技は今シーズンのリズムダンスの演技の中で1番いいできだったと思う。『演技構成点』が伸び悩んでいるので、もっとブラッシュアップしたい」と話しました。
また、尊選手は「NHK杯ではミスがあった部分も修正できたし、これまでできていなかったことがきょうはよくできた。いい準備をしてこられた」と振り返りました。
24日のフリーダンスに向けて美里選手は「優勝を本当に勝ち取りたいと思っているし、1つ1つ練習してきたことを出し切りたい。若い選手たちが多い中で選曲もすごく大人っぽいので自分たちの魅力がしっかり出せるように頑張りたいと思う」と意気込んでいました。