東京, 10月18日, /AJMEDIA/
イスラエルによるガザ地区への空爆が続き、地上侵攻の可能性が高まるなか、アメリカのバイデン大統領は18日、イスラエルを訪問する予定です。ガザ地区の住民が直面している人道危機を回避するため、アメリカが一定の役割を果たせるかが焦点です。
【狙いは 課題は】バイデン大統領 18日にイスラエル訪問へ
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死者4400人超 病院攻撃で数百人の死傷者との情報も
イスラエルによるガザ地区への空爆が続き、地上侵攻の可能性が高まるなか、アメリカのバイデン大統領は18日、イスラエルを訪問する予定です。
ガザ地区の住民が直面している人道危機を回避するためアメリカが一定の役割を果たせるかが焦点です。
イスラエル軍とハマスの衝突ではイスラエル側では少なくとも1400人が死亡した一方、ガザ地区では少なくとも3000人が死亡し、双方の死者は4400人を超えています。
イスラエル軍は17日、ガザ地区南部のラファやハンユニスなどに空爆を行い、ハマスの指揮所や軍事インフラを破壊したと主張しました。
一方、ハマス側は17日、過去24時間にイスラエル軍の空爆でラファなどでおよそ80人が死亡したとしています。
さらに、ガザ地区にある病院が17日、攻撃を受け、数百人の死傷者が出ていると主張しています。
アメリカ イスラエル 双方のねらいは?
こうした中、アメリカのバイデン大統領は18日、イスラエルを訪問してネタニヤフ首相と会談する予定です。
イスラエル側はバイデン大統領に軍事作戦の詳細を説明し、近く行う可能性がある地上侵攻に向けて事実上、アメリカの了承を得たいねらいがあるとみられます。
一方、アメリカ側はイスラエルへの連帯を示すとともに、ガザ地区の住民の被害を最小限に抑えるための方策について協議するとしています。
ガザ地区ではすでにおよそ100万人が住む場所を追われ、イスラエルによる空爆や封鎖で医薬品が不足するなど、人道状況の悪化が著しく、17日にガザ市内の病院で撮影された映像では、物資が不足するなかで次々と運び込まれるけが人に医師たちがあわただしく対応する様子が映されています。
イスラエル軍による地上侵攻が始まれば、人道状況はさらに悪化することが懸念されていて、バイデン大統領がガザ地区の人道危機を回避するため一定の役割を果たせるかが焦点です。