東京, 9月24日 /AJMEDIA/
モーツァルトが作曲したとみられる未公開の楽曲がドイツの図書館で見つかり、24日東京で日本では初めて演奏されました。
この楽曲はオーストリアにあり、モーツァルトに関する資料を収集している研究機関「国際モーツァルテウム財団」のウルリッヒ・ライジンガー博士がおよそ1年前に発見し、先週発表したものです。
ドイツのライプチヒにある音楽図書館に収蔵されていた楽譜について財団が調査を進めた結果、モーツァルトが若い時代に使用していた名前が書かれているほか、モーツァルトの姉がドイツの出版社に作品の楽譜を送ったという証言があることなどから、本人の未公開の楽曲だと結論づけたということです。
発見を受けて、先週、オーストリアとドイツで楽曲が披露されましたが、24日、国内では初めて東京で演奏されました。
楽曲は7つの短い楽章からなり、2つのバイオリンとチェロで演奏される「セレナード」で、モーツァルトが9歳のころに作曲したとみられるということです。
ウルリッヒ・ライジンガー博士は「この作品を発見できたことは私にとって驚くべき出来事でした。楽譜はデジタル化しアクセスできるようにするので、皆さんに演奏してもらいたい」と話していました。