トラック運転手、起訴内容認める 検察、飲酒の常習性指摘―児童5人死傷・千葉地裁

東京, 10月06日, /AJMEDIA/

千葉県八街市で6月、大型トラックが小学生の列に突っ込み、児童5人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪に問われた運転手梅沢洋被告(60)の初公判が6日、千葉地裁(金子大作裁判長)で開かれ、梅沢被告は「間違いないと思います」と起訴内容を認めた。

 弁護側は、事実関係をおおむね争わない方針で、量刑が主な争点となる。
 検察側は冒頭陳述で、「パーキングエリア内で、コンビニエンスストアで購入した焼酎220ミリリットルを飲みきり、走行中に車体が左右に振れ、センターラインを越えた」と主張。事故前も取引先から酒の臭いを指摘されたり、同僚から飲酒運転を注意されたりしたが、被告は聞き流していたとして、飲酒運転の常習性を強調した。

 梅沢被告は黒のスーツ姿で、白いマスクを着け、終始うつむきがちだった。

 被害者の家族は代理人弁護士を通じ、「裁判の成り行きを見守りたい」とコメントした。

 起訴状などによると、梅沢被告は6月28日、建設現場から八街市内の勤務先に戻る途中に酒を飲み、アルコールの影響で運転に支障が出る恐れがある状態で運転。午後3時25分ごろ、八街市内の市道で居眠りし、トラックを電柱に衝突させた後、集団下校中だった児童の列に突っ込み、男児2人を死亡させ、児童3人に重軽傷を負わせたとされる。

 梅沢被告の勤務先の親会社「南武」(東京都葛飾区)と男性会長(71)は8月、自家用の白ナンバートラックを業務で5台以上使用していたのに、法定の安全運転管理者を選任していなかったとして、道交法違反容疑で書類送検された。

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