東京, 7月12日, /AJMEDIA/
【バンコク時事】タイのプラユット首相(69)は11日、所属する親軍政党・タイ団結国家建設党のフェイスブックで「離党して政界から引退する」と表明した。次期政権発足まで首相は続けるが、13日に行われる首相選出投票には立候補しない見込み。
タイ首相選出投票は13日 「ピター政権」実現は不透明
プラユット首相は、2014年に陸軍司令官としてクーデターを指揮し、タクシン元首相派政権を倒して暫定首相に就任。民政移管に向けた19年の総選挙後は、別の親軍政党「国民国家の力党」を中心とする連立政権で首相を続けた。
ただ、新型コロナウイルス対策への不満などで支持率は下がり、政権内の求心力も低下。5月の総選挙では、「力党」ではなく支持者が結党した団結国家建設党の首相候補として経済特区の新設など9年間の実績をアピールしたが、支持は広がらず獲得議席は36にとどまった。