東京, 7月20日, /AJMEDIA/
【バンコク時事】タイの国会は19日、5月の総選挙で第1党となった前進党のピター党首について、保守派の反対で2回目の首相選出投票への立候補を認めないと決めた。これにより、ピター氏の首相就任が実現しないことが確定。政権樹立の主導権は、第2党で旧野党のタクシン元首相派、タイ貢献党に移り、同党の不動産開発会社元社長、セター氏が首相候補となる。次回の首相選出投票は27日にも行われる見通しだ。
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また、憲法裁判所は19日、保有株の問題に関連してピター氏の議員資格停止を決定した。国会審議中に議員資格停止を伝えられたピター氏は「5月の総選挙でタイ社会は変わった。ただ、(首相就任のための)戦いはまだ続く」と述べ、議場を出た。
19日の審議には上下両院の議員が出席。首相選出投票にピター氏が再立候補できるかどうかが議論され、715人による投票の結果、「立候補できない」が過半数となった。
今後の焦点は、貢献党が前進党との連携を維持するかどうか。旧与党の親軍政党などとの「大連立」を組むという臆測も広がっている。