東京, 3月9日, /AJMEDIA/
3月末に期限を迎える新型コロナワクチンの定期接種で、対象となる65歳以上の高齢者で接種した人は、多くても2割ほどと見られることがわかりました。
厚生労働省は「重症化を予防する効果が期待でき、対象者は接種を検討してほしい」と呼びかけています。
新型コロナワクチンは、去年3月まで無料接種が行われてきましたが、去年10月からは65歳以上の高齢者や60歳から64歳までの重症化リスクの高い人を対象に、原則費用の一部が自己負担となる定期接種が行われています。
3月末にその期限を迎えますが、厚生労働省によりますと今回の定期接種にあわせて医療機関に納入されたワクチンの本数は、ことしの1月24日の時点であわせて786万本でした。
これらがすべて65歳以上の高齢者の接種に使用されたとしても、接種した人の割合はおよそ22%となり、昨年度の高齢者の接種率の53.7%と比べて半分以下になります。
新型コロナの5類移行後、接種を希望する人が大きく減っていることが要因とみられますが、厚生労働省はワクチンを接種するかどうかは、あくまで自己判断とした上で「重症化を防ぐ効果が期待できるので、高齢者や基礎疾患のある人は接種を検討してほしい」と呼びかけています。