東京, 10月09日, /AJMEDIA/
【ロンドン時事】英医学誌ランセットは8日、新型コロナウイルスの影響により、2020年に全世界で約1億3000万人が大うつ病性障害(うつ病)や不安障害になったとする論文を掲載した。女性や20代前半の若者が多かった。コロナと精神疾患の関係について、世界規模で調査・分析したのは初めてという。
論文によると、20年に全世界で2億4600万人がうつ病になり、このうち5320万人はコロナの影響と分析。男性1770万人に対し、女性が3550万人と2倍に上った。
不安障害になった3億7400万人のうち、コロナが原因だったのは7620万人で、男性が2440万人、女性が5180万人と推計。うつ病、不安障害ともに20~24歳が最も多く、高齢になるほど少なくなった。ロックダウン(都市封鎖)など規制を強化した国ほど増えるとの結果も出た。