東京, 12月05日, /AJMEDIA/
大株主だった旧村上ファンドの村上世彰氏が関わる投資会社などが、保有する株式の大半を売却したことを受け、石油元売りの「コスモエネルギーホールディングス」は、12月14日に予定していた臨時の株主総会の開催を中止すると発表しました。
コスモをめぐっては、村上氏が関わる投資会社「シティインデックスイレブンス」などが、株式を25%近くまで買い増す意向を示し、コスモ側が対抗措置として、12月14日の臨時株主総会で買収防衛策を発動するかどうかを決めることにしていました。
しかし、12月1日になって、村上氏側が保有する株式の19%余りを大手ガス会社の「岩谷産業」に売却し、買い増しの意向を取り下げたことを受けて、コスモは4日、臨時株主総会を中止することを発表しました。
一方、村上氏側に代わって、岩谷産業がおよそ20%の株式を持つ筆頭株主となったことについて、コスモは「岩谷産業は水素事業で協業するなど、友好的かつ信頼関係の深いパートナーであり、前向きに捉えている。これまでの信頼関係を基盤として、両社の企業価値の向上などに資する取り組みを、より一層強化する」としています。