ガザの国連学校空爆で40人死亡か イスラエル、ハマス拠点と主張―停戦交渉再開でも攻撃方針

東京, 6月6日 /AJMEDIA/

イスラエル軍は6日、パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトにある国連運営の学校を空爆したと発表した。ロイター通信は少なくとも40人が死亡し、70人以上が負傷したと報道。被害が拡大する恐れもある。イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突から7日で8カ月。イスラエル軍は攻撃の手を緩めず、停戦に向けた交渉も実を結ぶか見通せない。

 標的となったのは、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校で、避難民が身を寄せていた。イスラエル軍は学校内にハマスの拠点があり、「正確な攻撃」を行ったと主張している。

 ガザ当局者はロイターに、死亡した40人のうち、14人が子供で9人が女性だと説明。UNRWAは35~45人が犠牲になったとみているが、まだ確認は取れていないという。

 イスラエル軍は今週に入って、ガザ中部で新たな作戦を開始していた。ガラント国防相は5日、ハマスとの「いかなる交渉も砲火の下で行われる」と述べ、人質解放や停戦に向けた間接交渉が再開しても、ガザでの戦闘は停止しない考えを強調した。

 一方、ハマスの最高指導者ハニヤ氏は「われわれが真剣に検討するのは、侵略の包括的終結と(イスラエル軍の)完全撤退に基づく合意(案)だ」と表明した。バイデン米大統領は先週、イスラエルがまとめた3段階から成る新たな停戦案を公表したが、ロイターはハニヤ氏の強硬姿勢について「バイデン氏が進めようとしている案への打撃」と伝えた。

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