東京, 10月04日, /AJMEDIA/
南カフカス地方の旧ソ連構成国、アゼルバイジャンとアルメニアの係争地「カラバフ」を巡る紛争で、アゼルバイジャン当局は3日、30年以上にわたりカラバフの主要部を実効支配してきたアルメニア系組織「カラバフ共和国」の元「大統領」3人を拘束した。アゼルバイジャンメディアの報道を引用する形で複数のロシアメディアが伝えた。
カラバフでは先月、アゼルバイジャンが軍事行動を実施。「共和国」は事実上の降伏を受け入れ、年内の解体を表明した。アゼルバイジャンは「共和国」幹部ら300人以上を国際手配し、これまでに複数の幹部らを拘束。実効支配や紛争を主導した罪などで訴追する思惑だとみられている。
「共和国」の後ろ盾であるアルメニアのパシニャン首相は3日、一連の拘束を「不当だ」と非難した。
カラバフでは「共和国」の降伏後、アゼルバイジャンからの迫害を恐れて避難するアルメニア系住民が急増。約12万の住民のうち10万人超がアルメニアなどに避難した。現地に調査チームを派遣した国連は2日、カラバフに残るアルメニア系住民は最大1000人程度だとする調査結果を報告した。