オーストリア首相に汚職の疑い メディアと癒着か、官邸捜索

東京, 10月07日, /AJMEDIA/

【ベルリン時事】オーストリアの警察当局は6日、クルツ首相が率いる中道右派与党・国民党の党本部、首相官邸、財務省などを家宅捜索した。同国メディアが報じた。クルツ氏に有利になるよう操作した世論調査の結果を伝えたメディア企業に公金から謝礼を支払ったとして、クルツ氏や側近ら計10人に汚職の疑いが持たれているという。

 報道によると、検察当局は2016年から18年ごろにかけて汚職があったとみている。クルツ氏は13年から外相を務め、17年に31歳の若さで首相に就任した。現在2期目で、欧州の有力な若手政治家の一人。難民への厳しい姿勢でも知られる。
 クルツ氏は6日、「容疑はすぐに誤りだったことが分かるだろう」と疑惑を明確に否定した。昨年から国民党と連立政権を組む緑の党はクリーンな政治を党是としており、クルツ氏の対応次第では、政権が危機に陥る恐れもある。

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