ウクライナ各地にミサイル攻撃、11人死亡 ザポロジエ原発は外部電源を一時喪失

東京, 3月10日, /AJMEDIA/

ウクライナ各地で8日夜から9日朝にかけて、ロシアによるミサイル攻撃が続いた。ロイター通信によると、ロシアによる大規模攻撃は2月中旬以来。米CNNが当局者の話として報じたところでは、首都キーウ(キエフ)にも攻撃が加えられるなどし、全土で少なくとも11人が死亡した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、声明で、全27州のうち10州で重要インフラや住宅が攻撃を受けたと明らかにし、ロシアは「(ウクライナ)市民を威嚇することしかできない」と非難した。
 AFP通信によると、西部リビウ州のコジツキー知事は9日、通信アプリで、ロシアのミサイルが住宅に直撃し、5人が死亡したと明らかにした。東部ドニエプロペトロフスク州では砲撃により30代の男性が死亡。南部ヘルソン市では3人が攻撃の犠牲になった。
 ウクライナ軍のザルジニー総司令官は9日、声明で、ロシアが極超音速ミサイル「キンジャル」6発を含むミサイル81発を発射し、ウクライナ軍はそのうち巡航ミサイル34発を撃墜したと発表。無人機(ドローン)8機も飛来したが、そのうち自爆ドローン4機は撃墜に成功したという。
 攻撃に関し、ロシア国防省は9日、ウクライナと国境を接するブリャンスク州で「ウクライナ側が組織したテロ行為に対する大規模な報復」と発表した。ロシア当局は同州で2日に住民らが殺害されたと主張している。
 一方、ロシアの攻撃によりウクライナ南部のザポロジエ原発は9日、外部電源を喪失。非常用のディーゼル発電機で電力供給していたが、その後、外部電源は復旧した。

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