イランに誠実な対応要求 核合意再建交渉で―米英独仏首脳

東京, 10月31日, /AJMEDIA/

 バイデン米大統領は30日、ローマで、イラン核合意再建に関し、英国、ドイツ、フランス3カ国の首脳と協議した。4首脳は共同声明を発表し、イランのライシ大統領に対し、合意再建に向けた交渉の妥結に誠実に取り組むよう求めた。その上で「(交渉再開が)危険なエスカレートを避ける唯一の確かな方法だ」と訴えた。

 米国は、欧州の仲介でイラン側と核合意再建の間接交渉を続けてきたが、イランで8月に保守強硬派のライシ政権が発足して以降、行われていない。イラン側は今月に入り、11月末までに交渉を再開すると表明したものの、真剣に交渉に臨むかどうかは依然不透明だ。

 イランは現在まで、濃縮度60%の高濃縮ウラン製造など核合意の逸脱を続けている。共同声明は「われわれは深刻かつ高まる懸念を共有している」と指摘。「イランの継続的な核開発や、国際原子力機関(IAEA)の査察に対する妨害は核合意再建の可能性を損なう」と強調した。

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