イラク総選挙、サドル師派が躍進へ 親イラン派低迷―連立交渉難航必至

東京, 10月12日, /AJMEDIA/

【カイロ時事】イラクで10日投票が行われた国会(定数329)選で、11日までの開票の結果、イスラム教シーア派指導者サドル師派の政党連合が第1勢力を維持する見通しとなった。ただ、単独で過半数を得る政党はなく、新首相選びに向けた連立交渉は難航が予想される。

 ロイター通信によれば、サドル師派は70議席以上を獲得する見込み。スンニ派のハルブシ国会議長率いる連合と、マリキ元首相の連合がそれぞれ30議席台で続く。イラク国内で隣国イランの支援を受けるシーア派民兵との関係が深い政治勢力は伸び悩んだもようだ。

 かつて反米強硬で知られたサドル師の連合は前回2018年の総選挙で勝利。今回の躍進で新政府樹立への多数派工作はサドル師主導で進むとみられる。イランと距離を置くなど外国の介入に反対する姿勢を貫くサドル師は11日の演説で「イラクの内政に干渉しない限り、すべての国々を歓迎する」と強調した。

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