イプシロン6号機失敗も “新型「H3」への影響は限定的” JAXA

東京, 11月12日, /AJMEDIA/

日本の小型ロケット「イプシロン」6号機の打ち上げ失敗について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、開発中の新型ロケット「H3」への影響は限定的だとして、今年度中の打ち上げを目指す計画に変わりはないと説明しました。

イプシロン6号機の打ち上げ失敗について、JAXAはロケットの向きを制御する「第2段ガスジェット装置」が十分に作動せず、ガスの元になる燃料が通る配管の弁が十分開かなかったか、配管が塞がったかのどちらかが原因だとしています。

また、配管の弁は、開発中の新型ロケット「H3」にも同じメーカーの製品が使われているため影響がないか調べていました。

11日の文部科学省の有識者会議でJAXAは、配管の弁を「H2A」で利用実績のある別のメーカーの製品に交換すると説明しました。

そのうえで、交換に伴う設計変更で数百グラムほど重くなるものの「H3」のロケット本体への影響は限定的だとして、今年度中の打ち上げを目指す計画に変わりはないと述べました。

JAXAの佐藤寿晃 事業推進部長は「設計変更の範囲は軽微で、対策で懸念を払拭(ふっしょく)できると考えている。念のため、振動テストなどを実施したうえで、H3の今年度中の打ち上げを確実にしたい」と話していました。

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