イスラエル、人質救出で274人殺害か ガザ中部で「虐殺」―地元当局

東京, 6月9日 /AJMEDIA/

パレスチナ自治区ガザの地元当局は9日、イスラエル軍がガザ中部ヌセイラトの難民キャンプを攻撃し、274人が死亡、約700人が負傷したと主張した。「虐殺だ」と非難している。イスラエル軍はヌセイラトで人質4人の救出作戦を敢行しており、多数の住民らが巻き込まれた可能性がある。

 ヌセイラトは住宅密集地で、イスラエルは2カ所の建物から人質を奪還。激しい銃撃戦となり、ロイター通信によると、イスラエル軍報道官は「空と路上から応戦した」と述べた。

 作戦でイスラエル側の特殊部隊員1人が死亡。パレスチナ側の死傷者について報道官は、「100人未満だと理解している。そのうち何人がテロリストかはわからない」と説明した。ガザの救急隊や住民はロイターに、女性や子供を含む多数の遺体が市場などに散乱していると語った。

 一方、イスラム組織ハマスの報道担当者は8日、救出作戦のさなかに他の人質が死亡したと指摘。奪還は「人質に深刻な危険をもたらす」とけん制した。イスラエル軍は別の人質の死亡は承知していないという。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts