東京, 6月17日, /AJMEDIA/
明治新政府の樹立直後に駐日英国公使が襲撃されたいわゆる「パークス襲撃事件」で、公使を守った土佐藩士、後藤象二郎にイギリス政府から贈られたサーベルが、17日から東京都内で公開されることとなり、16日に内覧会が行われました。
公開されるのは1868年、駐日英国公使ハリー・パークスの一行が、攘夷派の志士に襲われた際、パークスを守った土佐藩士の後藤象二郎にイギリスのビクトリア女王から贈られたサーベルです。
長く行方が分からなくなっていましたが、古美術品などの収集施設「静嘉堂文庫」の書庫に保管されているのが、このほど見つかったということで、16日に一般公開を前に関係者向けの内覧会が開かれました。
サーベルは長さおよそ96センチメートル、「つか」には象牙でライオンの頭が彫刻され、刀身に英語で、襲撃事件が起きた日付とともに「後藤象二郎に贈る」と彫り込まれています。
また、一緒に見つかった豪華な装飾が施された「さや」なども展示されるということです。
静嘉堂文庫美術館の学芸員の山田正樹さんは、「100年以上の長い間、秘蔵されていたので保存状態が極めて良好です。実物をじかに見て、迫力や歴史的な価値を感じてほしい」と話していました。
後藤象二郎のサーベルは6月17日から7月30日まで、東京 千代田区の静嘉堂文庫美術館で公開されます。