アゼルバイジャンを日本に紹介した科学者:「大きな耳と小さな口が成功の秘訣」

東京, 11月21日, /AJMEDIA/

カランタル・カリル氏がエレクトロニクス分野で世界的に有名なアゼルバイジャンの科学者です。 アゼルバイジャン(Böyük Azerbaijan)に生まれ、1981年から日本に住んでいます。豊橋技術科学大学から博士学位と東北大学から博士号を取得しています。 電子工学、光学センサー、次世代電子表示の開発などの分野で約100件の特許を出願と取得し、日本語の著書3冊と130以上の学術論文を発表しています。 アゼルバイジャン人の科学者は、液晶テレビ、パソコン、携帯電話の主要部品の一つである液晶ディスプレイの光学バックライトを開発した人物です。 IEC国際標準化の分野でも13年の実績、5件のドキュメントも執筆しています。数年前に日本標準化協会(JSA)からエキスパート認定を受けています。また、IECの1906の賞も受賞しています。

以下はカランタル氏とのインタビューの内容です。
カランタル氏は世界的に著名なアゼルバイジャンの電子工学分野での科学者であり、アゼルバイジャン日本友好センターの会長でもあります。

Q: カランタルさんにとって、アゼルバイジャンの意味は何ですか?
 A: 私のルーツや考えは、アゼルバイジャンとつながっています。 この真実は、私の人生が終わるまで変わらないと思います。 私はトルコ系であり、アゼルバイジャン人(通称:アゼルバイジャンの息子)です。日本語や日本の文化は、そのような土台の上に成り立っています。
 
Q: カランタルさんを世界に紹介した科学的成功の秘訣は何ですか?
A: 人生は多くのチャンスを与えてくれました。 そのチャンスを生かすためには、強い気持ちが必要だ。 この長い道のりには、苦しみも幸せも待っているからと考えています。 そこで他人の考えを聞くために、またそれを取り入れるために素晴らしい耳があります。 これが私の成功の秘訣であります。 もう一つは、早くものごとを進めたいときは、何事もゆっくり考える時間が必要です。 大きな耳と小さな口は、私にとって基本的なコンセプトです。

Q: アゼルバイジャンの多くの方々は知らないと思いますが、カランタルさんは液晶テレビやパソコン、携帯電話の主要部品の一つである液晶ディスプレイの光学バックライトの生みの親です。
A: 私が光学設計法を開発、また私が設計した液晶パネルの光学バックライトは世界市場で数年に渡って67%でありました。今後も液晶表示は広く使用されることになると思います。現在バックライトにQD(Quantum Dots)が使用されるようになっているし、mini-LEDやmicro-LEDの活躍場も広くなっています。
 
A: 私は、液晶の光学バックライトにいくつかの付加価値を加えました。この分野で多くの特許、論文、書籍を書くことができました。私は生涯、仕事を非常に重視してきました。 私の魂は常に飢えています。私はいつも、どこでも、興味(好奇心)、発見、革新(創意工夫)について考えています。 もの事の内容や仕組みを深く理解したいのです。新規のコンセプトを発見するために努力しています。新しいアイデアを考え出したいと考えています。

Q: 日本の教育制度についてどう思いますか?
A: 日本の学校では、社会でどのように振る舞うべきか、良い対話環境をどのように築くべきかを教えられています。他人に助けを求めたりすることが正しい解決方法ではないことを学びます。 そして何よりも、すべての責任を自分で負うということです。 生徒たちは学校で、人を無礼に扱たり、邪魔をしてはいけないと教えられています。
 
上司や経営者が「しょうがないな」と言っても、口答えをしてはいけません。 何かを聞かれたら、最高の答えを出すべきだと思います。 自分の問題は自分で解決することが大切です。 大きな耳と小さな口が成功の鍵です。
 
 Q: 技術を発展させるために何をすべきか?
 A: 新しい技術搭載のものいち早く入手すべきと思います。 その技術を徹底的に研究し、深く身につける必要があります。その上、自分の技術を作らなければなりません。 つまり、オリジナルに近い技術を開発しなければならないのです。
若い人達は勉強のためでも技術を真似(真似る=学べる)しなければなりません。 何も複雑な技術を真似しろと言っているのではないのです。 単純なものでもいい、深く勉強し、その技術を身につけてと言いています。知識や技術を身につけることです。 若い人たちは、革新的でなければなりません。
私の考えでは、高度な産業や技術を発展させる方法は、小さな産業を発展させることから始まります。 我々は、鋭い目と発達した頭脳で世の中を見て、将来の仕事を構築するべきだと思います。
他の国にはない独自の技術をアゼルバイジャンで生み出す必要があります。 他国はアゼルバイジャンに革新的な技術を求めるように、また、このユニークな技術が搭載されている製品をアゼルバイジャンに求めると思います。 私が生きている間にそんな日が来てほしいと望んでいます。

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