アサリ 産地調べる新手法 産地偽装の抑止力になるか

東京, 2月27日, /AJMEDIA/

アサリの貝殻を分析することで産地を調べることができる新たな手法を東京大学などの研究グループが開発し「産地偽装の新たな抑止力になれば」としています。

貝殻を分析
アサリの産地を調べる方法は国や地域ごとに特徴のある微量な元素を指標に調べる手法がありますが、水温や塩分の変化による影響を受けることがあり、正確に産地を特定することは難しいとされていました。
東京大学の田中健太郎特任研究員らの研究グループは、ネオジムという元素の、同位体と呼ばれる重い元素と軽い元素の比率が国や地域によって異なり、しかも温度や塩分の影響をほとんど受けずにアサリの貝殻に取り込まれることを見つけました。
これを利用して、国内の12か所と中国の4か所のアサリを使って国内と中国で採取したものを見分けることができたほか、国内の東日本と西日本でも区別することができたということです。

研究グループは、熊本県産として販売されていたアサリについて中国産の値を示したものがあったことを確認していて、産地を調べる新たな手法になるとしています。

東京大学大気海洋研究所の田中健太郎特任研究員は「今回の手法が産地偽装の抑止力になれば」と話しています。

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