「Pixel 8a」をさっそく試用、現時点で「買い」と思える3つの理由

東京, 5月12日 /AJMEDIA/

 Googleのスマートフォンの中でも、「Pixel a」シリーズは地味ながら、興味をそそられる存在だ。それは、このシリーズがミッドレンジのスマートフォンに求められる絶妙なバランスを体現しているからだろう。Pixel aシリーズは登場以来、価格に見合った価値とは何かを示す基準となってきた。

 これは最新モデルの「Pixel 8a」でも変わらない。Pixel 8aもまた、高い品質とさりげない妥協を両立したスマートフォンだ。しかも、価格は1年前に登場した「Pixel 7a」と変わらない(日本では3300円の値上がり)。筆者がPixel 7aに抱いた不満はおおむね解消されているが、後述するように、いくつかの欠点は今も残っている。

 しかし、午前中をかけてテストし、あちこちをいじってみた結果、3つの際立った特長によって、Pixel 8aは2024年に買うべきお手頃スマホになると確信した。

1. 最高クラスのディスプレイ

ディスプレイの出来はスマートフォン体験を左右する。Pixel 8aのディスプレイは、筆者がこれまでに見てきたGoogle製スマートフォンの中でも最高クラスだ。6.1インチの「Actuaディスプレイ」は、保護シートを貼りやすいフラットなデザインを採用。四辺のベゼルはほぼ同じ太さとなっている。色は鮮やかで、サイズを考えれば十分以上の解像度(1080×2400)を持ち、現時点での印象としてはディスプレイの質は高い。

 Pixel 8aのOLEDディスプレイは、2023年発売のPixel 7aとほぼ同じものだが、リフレッシュレートは最大120Hzまで向上し、ピーク輝度は2000ニトに達する。この2点により、特に屋外や直射日光下でのコンテンツ視聴や電話応対の体験は大幅に改善されるだろう。

 2023年秋に登場した上位の「Pixel 8」シリーズは、ディスプレイの明るさが売りの1つだった。この特長が大衆向けラインのPixel 8aにも受け継がれたことを歓迎したい。Pixel 8aのディスプレイに関して、1つだけ注意が必要なのは、リフレッシュレートは自動で調整されることだ。つまり、120Hz固定にはできない。写真アルバムをスクロールしているときなど、ディスプレイ上にアニメーションの要素が少ないときやバッテリー残量が少ないときは、リフレッシュレートは60Hzまで低下する。

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