「高2になって成績落ちた」 逮捕の少年、学業で悩みか―警視庁

東京, 1月18日, /AJMEDIA/

 大学入学共通テスト会場の東京大の前で受験生ら3人が襲われた事件で、殺人未遂容疑で逮捕された名古屋市の私立高校2年の少年(17)が「高校1年の時は成績が良かったが、2年生になって落ちた」という趣旨の話をしていることが17日、捜査関係者への取材で分かった。少年は愛知県内の進学校に通っており、警視庁少年事件課は、学業の悩みを抱えていたとみて動機を調べている。
 同課によると、少年は逮捕時、「医者になるため東大を目指して勉強を続けていたが、1年ぐらい前から成績が上がらず自信をなくしていた」と供述。その後は雑談には応じるが、事件については黙秘を続けているという。
 少年の父親は14日午後10時ごろ、外出した少年が夜になっても帰宅しないことを心配し、愛知県警に行方不明届を提出。その際、「(息子は)成績不振に悩んでいた」と話したという。
 15日午前6時ごろ、夜行バスで東京に来た少年は、地下鉄を乗り継いで東大の弥生キャンパス付近に向かった。同8時半ごろ、近くの路上で受験生ら3人の背中を刺したとして逮捕された際は、通っている高校の学生服を着ていた。
 捜査関係者によると、少年は「事件前に制服に着替えた」と説明したという。
 現場近くの路上には、栄養ドリンクの瓶3本を輪ゴムでくくった火炎瓶のようなものが三つ落ちていた。中には少量の可燃性液体と着火剤らしきものが入っており、いずれも少年が自作したとみられる。

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