「確実に学校やっている」 白昼の襲撃理由供述―男子高校生、強い殺意か・埼玉県警

東京, 3月3日, /AJMEDIA/

埼玉県戸田市美女木の市立美笹中学校に1日昼すぎ、刃物を持った男子高校生が侵入し、男性教員(60)を切り付けた事件で、殺人未遂容疑で逮捕された高校生(17)=さいたま市浦和区=が調べに対し、この時間を狙った理由について、「確実に学校がやっているため」と供述していることが2日、県警への取材で分かった。
高校生は事件で使ったとみられるナイフ1本を含め、複数の凶器を所持していたことも判明。高校生は「誰でもいいから人を殺したいと思った」と供述しており、県警は強い殺意があったとみて、事件の背景などを詳しく調べている。
 高校生は1日午後0時20分ごろ、同校に侵入し、校舎3階の廊下で男性教員を切り付けたとして現行犯逮捕された。男性教員は腕など上半身の複数箇所を切られ、数カ月以上の重傷。
 県警によると、高校生は「中学まで自転車を利用した。門から入った」とも供述。県警は正門付近の路上で自転車を押収し、防犯カメラには正門から入る高校生とみられる人物が映っていた。正門の門扉は閉まった状態で、鍵は掛かっていなかった。
 当時、1、2年生が教室で期末試験中で、男性教員は試験監督をしていた。校内には約180人の生徒がいたが、全員無事だった。
 戸田市に隣接するさいたま市桜区と南区では2月13~26日、小学校や公園などで切断された猫の死骸の一部が相次いで見つかった。捜査関係者によると、高校生はこの事件への関与をほのめかしているといい、県警が関連を調べている。

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