東京, 5月27日, /AJMEDIA/
生活保護基準額の引き下げを巡る訴訟で、最高裁での弁論を終えた原告らが27日、国会内で集会を開き、「私たちの生活に目をそらさず判断を」と来月の判決に期待を寄せた。
意見陳述した大阪訴訟の原告、小寺アイ子さん(80)=大阪市=は「緊張で目の前が真っ白になった。現状を訴えねばと頑張った」と振り返った。同じ訴訟の原告、新垣敏夫さん(71)=同=は、生活保護の引き下げで交通費が捻出できず、介護施設にいた母との面会を諦めたことを後悔していると説明。「負けない。勝利できると確信している」と語った。
オンラインで参加した京都訴訟の原告、森絹子さん(83)=京都市=も「人間らしい文化的な生き方ができるようにしてほしい。勝利を信じたい」と力を込めた。東京訴訟の原告の男性(56)は「人付き合いや衣食住が徐々に苦しくなった」と明かし、「良い判決を」と期待した。