「心の底から喜びたい」 はやぶさ2、成果論文そろう

東京, 3月21日, /AJMEDIA/

探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」から持ち帰った砂などの試料に対する初期分析の成果論文が出そろったのを受け、プロジェクトマネジャーを務めた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の津田雄一教授らが20日、記者会見した。津田教授は「やりたいことをすべてやった上で、それ以上の成果を収められた。はやぶさ2の大成功を、心の底から喜びたい」と語った。
はやぶさ2は2020年12月に地球に再接近し、試料を収めたカプセルを投下。現在は、次の小惑星探査に向けた飛行を続けている。
 回収された試料は、総合的な解析を行う二つのチームと、専門分野ごとに設けた六つの初期分析チームが解析。これまでに、たんぱく質の材料となるアミノ酸などの有機物や、鉱物に閉じ込められていた液体の水を検出するなどの成果論文を発表した。これまでに公表された論文は300編以上に及ぶという。
 今年9月には、米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「オシリス・レックス」が小惑星「ベンヌ」の試料を持ち帰る。一部はりゅうぐうの試料と交換される予定で、JAXAは二つの試料を直接比較し、太陽系の歴史や生命の起源解明をさらに進めるとしている。

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