「利益誘導におわす文言」 聴取録音巡り、元市議側会見―河井元法相の大型買収事件

東京, 7月22日, /AJMEDIA/

河井克行元法相(60)が公選法違反罪で実刑となった2019年参院選を巡る大型買収事件で、現金を受け取ったとして東京地検特捜部から任意の事情聴取を受けた元広島市議の弁護人が21日、広島市内で記者会見した。検事とのやりとりを録音したデータが存在するとした上で、「利益誘導や不起訴をにおわすような文言が含まれている」と指摘した。
無罪主張の広島市議に罰金 河井元法相から現金―広島地裁

 最高検は同日、「公判の推移を踏まえつつ、適切に対応する」とのコメントを出した。既に録音データの存在を把握しており、今後、調査に乗り出すとみられる。
 弁護人によると、取り調べは元市議が現職だった20年に計9回行われた。
 元市議は買収の趣旨を否定していたが、検事は「(元市議には)議員を続けてほしい」「不起訴とか軽い処分とか、そういう方向でやっていきたい」と発言。公選法違反を認める供述調書に署名した後、改めて否認したところ「通用しない」などと言われたという。
 広島地裁での公判前整理手続きで、検察側は供述調書を証拠請求しなかったという。一方、弁護側は録音データを証拠請求したが、却下された。初公判は27日に開かれ、無罪を主張する方針。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts