東京, 7月22日, /AJMEDIA/
【ベルリン時事】ドイツの首都ベルリン近郊で目撃された「ライオン」を巡る騒動は21日、専門家から「イノシシだった可能性が高い」との見解が示され、2日間にわたった大捕物が打ち切られた。暗闇の中で茂みを歩く雌ライオンのような動物の動画が出回り緊張が走ったが、分析を受けて一転。一帯には平穏が戻った。
〔写真特集〕捕獲された動物
「ライオンがうろついている」と最初の通報があったのは20日午前0時ごろだった。警察は撮影された動画の信ぴょう性が高いと判断。目撃されたベルリン市南部とブランデンブルク州の境付近の森林地帯に赤外線カメラやドローンなどを配備し、200人以上が捜索に当たった。
地元サーカスの団長の元には20日未明に警察から「ライオンが逃げなかったか」と確認の連絡が入った。近隣住民も外出の自粛やペットを屋内に退避させるなどの対応が求められた。
しかし、ライオンのふんや獲物を襲ったような痕跡は見つからず、動画に映った動物の体つきから、複数の専門家がイノシシの可能性を指摘。通報から約37時間後の21日午後、地元当局は「ここにライオンはいない」と宣言した。