「ホテル・ルワンダ」の英雄、釈放 大統領批判し収監も恩赦

東京, 3月25日, /AJMEDIA/

【キガリAFP時事】ルワンダで1994年に起きた大虐殺を題材にした映画「ホテル・ルワンダ」(2004年)で英雄として描かれ、後にカガメ大統領を批判して禁錮25年の判決を受けた元ホテル支配人ポール・ルセサバギナ氏(68)が24日、釈放された。ルワンダ政府が同日、恩赦により減刑すると明らかにしていた。
政府の広報担当者は「恩赦の訴えを受けた大統領の命令で減刑された」と述べた。既に約940日収監されていた。ルセサバギナ氏が永住権(グリーンカード)を持つ米国が「建設的な役割」を果たしたという。
 ルセサバギナ氏は、カガメ氏を批判し野党を創設。ただ、政府はこの政党の軍事部門によるテロに関与したとして、20年にルセサバギナ氏を逮捕。同氏は関与を否定したが、翌年に禁錮刑が言い渡された。この問題で国連や米国などがルワンダ政府を批判していた。
 釈放後は政界を引退。カタールの首都ドーハを経由し、米国に渡るとみられる。同様にテロに関与した罪で収監されていた19人の釈放も決まった。

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