東京, 11月3日, /AJMEDIA/
KDDIは2日、7月に起こした大規模通信障害を踏まえた対策に、今後3年で500億円を投じる計画を発表した。通信機器の機能をソフトウエアに置き換える「仮想化」によるシステム運用の全自動化や、人工知能(AI)を活用した異常検知システムの開発などに取り組み、ネットワークを抜本的に強化する。
同社は、再発防止策をまとめた報告書を総務省に1日付で提出。8月の同省による行政指導で、今月10日までに対応状況を報告するよう求められていた。
大規模障害では、60時間超にわたり通信がしづらくなり、延べ3091万人以上が影響を受けた。高橋誠社長は2日の2022年9月中間決算の記者会見で、障害対策の強化により「信頼性あるネットワークを確立する」と語った。