IAEA事務局長、放出反対の韓国野党と会談 処理水巡り平行線

東京, 7月10日, /AJMEDIA/

【ソウル時事】韓国を訪問した国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は9日、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出計画に反対する最大野党「共に民主党」議員と国会で会談した。グロッシ氏は計画が「国際安全基準に合致する」と説明。IAEAの包括報告書に理解を求めたが、野党側は「日本に偏向した検証だ」と非難し、協議は平行線のまま終わった。
IAEAを「不当」と非難 処理水放出に反対―北朝鮮

 グロッシ氏は会談で、科学的・技術的な検討に基づく報告書だと強調した。韓国で放出に懸念があることを「理解している」と語り、IAEAの専門家が常駐する拠点を現地に設け「計画が守られているか検証とモニタリング(監視)を数十年にわたり続ける」と訴えた。
 一方、同党の「汚染水海洋投棄阻止対策委員会」の魏聖坤委員長は、報告書への「深い遺憾を表明する」と述べた。放出の危険性を主張し、延期して「国際社会と共に他の代案」を検討するよう要請した。国会の外では放出に反対する団体の抗議行動が行われ、抗議の音は国会内にも響いた。

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