G20、共同声明また見送り ロシアめぐり対立―為替安定は再確認・財務相会議が閉幕

東京, 7月17日, /AJMEDIA/

インドネシア・バリ島で開かれていた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が16日、閉幕した。全会一致が原則となる共同声明が2回連続で採択できなかった。インフレや食料危機など、世界経済が直面する課題について、日米など先進国側はウクライナへの侵攻を続けるロシアを強く非難。反発するロシアに加え、対ロ制裁に距離を置く中国などの新興国も多く、参加国間の溝は埋まらなかった。
 共同声明に代わり議長国インドネシアが会議を総括。ウクライナ侵攻に関する部分を除き議論した大半の内容が参加国に支持されたと強調した。しかし、4月にワシントンで行われた前回会合に続いて共同声明を打ち出せず、G20の機能不全を問う声も高まりそうだ。
 一方、日本から出席した鈴木俊一財務相は「これまでの為替に関する合意が再確認された」と語り、為替の過度の変動や無秩序な動きは経済・金融の安定に悪影響を与えるとしたG20などの合意を改めて確認したことも明らかにした。

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